不眠とはストレスとの関係が深く、細かく分けると「入眠障害」「熟眠障害」「早朝覚醒」「中途覚醒」の4つに分かれます。 東洋医学では、睡眠は特に心・肝との関係が深いと考えられています。
「心」とは、血の循環を管理する以外に、精神を安定させている臓器です。
「肝」とは、身体をめぐる血を貯蔵する臓器です。
この2つの働きは、血というものと深く関係しています。
身体の血は、日中には活躍する筋肉、目や耳,鼻などの器官や全身に行きわたり、元気に活動することができます。 夜になり、身体を横にし睡眠の準備体制に入ると、全身をめぐっていた血が五臓六腑(特に肝)に集まりそれらを養います。そうすることで、日中に働いた器官や身体を休ませるため、睡眠をとるものと昔の人は考えていました。
以上のことから、心・肝そして血の循環が乱れてしまうと、簡単に眠れなくなってしまいます。
今回ご紹介する経穴(つぼ)へのお灸を継続することで、これらの流れや働きを調和させ、良い睡眠ができるようにしましょう。