8.不眠

不眠とはストレスとの関係が深く、細かく分けると「入眠障害」「熟眠障害」「早朝覚醒」「中途覚醒」の4つに分かれます。 東洋医学では、睡眠は特に心・肝との関係が深いと考えられています。

「心」とは、血の循環を管理する以外に、精神を安定させている臓器です。
「肝」とは、身体をめぐる血を貯蔵する臓器です。
この2つの働きは、血というものと深く関係しています。
 身体の血は、日中には活躍する筋肉、目や耳,鼻などの器官や全身に行きわたり、元気に活動することができます。 夜になり、身体を横にし睡眠の準備体制に入ると、全身をめぐっていた血が五臓六腑(特に肝)に集まりそれらを養います。そうすることで、日中に働いた器官や身体を休ませるため、睡眠をとるものと昔の人は考えていました。
 以上のことから、心・肝そして血の循環が乱れてしまうと、簡単に眠れなくなってしまいます。 

今回ご紹介する経穴(つぼ)へのお灸を継続することで、これらの流れや働きを調和させ、良い睡眠ができるようにしましょう。

●内関穴
前腕の前面で手首横紋中央から肘に向かい2寸の所に取穴する。

●神門穴
手首の前面の横紋上にあり、その小指側の横紋の外端に取穴する。

●鳩尾穴
臍からまっすぐ上に行き、骨(剣状突起下端)が触れる所に取穴する 。

●期門穴
臍から外方に4寸(大横穴)から上方に指を動かし、季肋部に当った所に取穴する。

●関元穴
臍から下3寸に取穴する

●三陰交穴
内踝の頂点から上に3寸行き、脛骨の内側際に取穴する。

●太衝穴
足の第1・2中足骨の間の陥凹部にあり、足背動脈の拍動部に取穴する。

●湧泉穴
足の中指の付け根とかかと(踵)を結ぶ線上で、中指の付け根から3分の1の所に取穴する。

●失眠穴
かかと(踵)の中央に取穴する。

背腰部の経穴(つぼ)は一人でのお灸により火傷などの危険が伴いますので、ご家族や友人にお灸をしてもらいましょう!

●大椎穴
首を前に曲げ、首の付け根の一番出っ張った大きい骨の下に取穴する。

●心兪穴
第3胸椎(肩甲棘内縁を結んだ線の中点)と第7胸椎(肩甲骨下角の高さを結んだ線の中点)を結んだ線の中点から左右外方1寸5分に取穴する。

●肝兪穴
第7胸椎(肩甲骨下角の高さ)と第12胸椎(肩甲骨下角と腸骨稜の最も高い所を結んだ線の中点の高さにある)を結んだ線の中点から左右外方1寸5分に取穴する。

●腎兪穴
第2腰椎(両肘を曲げた状態で結んだ線上)で左右外方1寸5分に取穴する。

お願い

 図を見ながら取穴してください 特に背中や腰へのお灸はご家族や友人にお灸をしてもらい、火傷などには細心の注意をしてください 分寸のはかり方は「3.経穴(つぼ)を取るはかり方」を参考にしてください。